米津玄師の『Lemon』が 教えてくれたこと。
ドラッグストアの
雑踏で流れていた曲。
ボリュームが小さくて
ほとんど聞き取れない。
メロディも 私には難しくて
覚えられない。
なのに、気になって
しょうがない。
かろうじて聴き取れた
「ひかり」という
最後のフレーズを
手がかりに
帰宅してから 調べに調べて
米津玄師〔よねつけんし〕の
『Lemon』という曲だと
やっと分かった。
そこから四六時中
その曲ばかり聴きながら
ずっと口ずさんでいた。
5月20日から一週間以上も
毎日、毎日。
大切な人を亡くして
深い喪失感を感じながら
悼む 内容の詞だった。
5月29日
大切な恩師である
村山幸徳先生の
訃報が
飛び込んできた。
27日に亡くなられた
とのこと。
ああ!と 腑に落ちた。
私には 霊感のようなものは全くない。
でも こんなふうに
音楽を通じて
共時性を感じさせられたことが
以前にもあった。
『Lemon』は
埋め合わせようがないほど
かけがえのない存在を失った
喪失感を 歌った曲なのだけれど
結びのフレーズが
「今でも あなたは 私の光」
となっているところに
一縷の希望を感じる曲
でもある。
実在は失われたけれど
光 として 存在し続けている。
遺してくれたものがあって
それは輝き続けている。
だから とてもとても悲しく
残念だけれど
それ以上に ありがたい気持ちが胸にあふれる。
村山先生。
先生に出会えたこと、
教えて頂いたこと、
触れ合えたことは
私の今後の、一生の財産です。
本当に
ありがとうございました。